- AirPods Proを長期間使用したら、バッテリー持ちはどれくらいになる?
- AirPods Proを2年使ってのバッテリー劣化具合を知りたい
- AirPods Proのバッテリー交換って必要?
- AirPods Proを早く充電する方法ってある?
解決可能な悩み
iPhoneやiPad、MacBookなどのアップル製品は、どれだけ長い期間使っても動作が全く重くならず快適に使えますよね。
Apple製品をよく使うようになった今では当たり前に感じていますが、改めて本当にすごいなと思います。
そんな中、気になるポイントといえば「バッテリー持ち」。
今回、発売当初から約2年以上使い続けている「AirPods Pro」のバッテリー持ちはどうなっているのか?どれくらい持つのか?を検証してみました。
また、バッテリー持ちをよくする方法や、バッテリーの交換方法、充電スピードを上げる方法も紹介しています。
AirPods Proの購入を迷っていたり、AirPods Proのバッテリー持ちが気になる方は是非本記事をご覧になって参考にしていただければ幸いです。
本記事は、じっくり読んでも5分程度で読めるように解説しております。
短い時間で、できるだけ分かりやすく解説していきますので、この情報が少しでも参考になれば幸いです。
AirPods Proの基本スペック「バッテリー持ちはどれくらい?」

引用元: Apple
Apple公式が出しているAirPods Proの基本スペック「バッテリー持ち」は以下の通り。
ケースで何度か充電しながらであれば、24時間以上の再生、または18時間以上の連続通話が可能です。
・イヤホン単体で4.5時間
AirPods Proは1回の充電で最大4.5時間の再生、または最大3.5時間の連続通話が可能です。
・5分の充電で1時間
AirPods Proをケースに入れて5分間充電するだけで、約1時間の再生、または約1時間の連続通話が可能になります。
バッテリー持ちがイヤホン単体で4.5時間と、同価格帯のワイヤレスイヤホンと比較すると少なめです。
とはいえ、5分の充電で1時間使用でき、ケース込みのトータルでも24時間使用できるので全く問題ないのではないでしょうか?
もし、ぶっ続けで4時間以上ワイヤレスイヤホンを使うことが頻繁にあるのであれば、2台持ちか別イヤホンの購入がオススメです。
性能や接続性がいいとはいえないものも多いですが、今では2,000円台から買えるワイヤレスイヤホンもあるので、「AirPods Pro」と「予備として低価格帯のイヤホン」の2台持ちもオススメですよ。
このように、購入初期のバッテリー持ちに関しては、公式通りなのでそこまで気になるポイントではないと思います。
それよりも、AirPods Proを長期間使ってのバッテリー劣化具合の方が気になるのではないでしょうか?
ですので、これからAirPods Proを購入当初から約2年以上使っている、私のAirPods Proでバッテリー持ちを検証していきます。
AirPods Proを2年以上使っての「バッテリー持ちはどれくらい?」

約2年以上、ほぼ毎日使っているAirPods Proの「バッテリー持ち」はどれくらいになっているのかを検証してみました。
私の使用頻度はこんな感じ。
・1日の使用時間は約2時間〜6時間
このような感じで、バッテリー交換は一度もしていません。
バッテリーの確認方法は?

AirPods Proのバッテリー残量をiPhoneやiPadで確認する場合、バッテリーケースを開けるだけで、このようなUIが表示されひと目で確認できます。
このバッテリーUIは、どの画面上であっても表示されるので、分かりやすくて非常に便利です。

また、ウィジェットにバッテリーの項目を追加することで、このようにホーム画面上からいつでもバッテリー残量を確認することができますよ。
「バッテリー持ち」を検証
それでは、イヤホン本体とバッテリーケース、それぞれのバッテリー持ちを検証していきます。
イヤホン本体のバッテリー持ち

まずは、イヤホン本体のバッテリー残量が100%の状態から「バッテリー持ち」を検証していきます。
ノイズキャンセリングが「オン」の状態では?
ノイズキャンセリングを使用し、音量は50dB程度に設定、音楽を再生して1時間ごとに「バッテリー残量がどのように減っていくか」を確認していきます。
10時4分にスタート。
1時間後、バッテリー81%。
2時間後、バッテリー61%。
3時間後、バッテリー38%。
3時間33分後、バッテリー0%でAirPods Proが切断。
ノイズキャンセリングがオンの場合、AirPods Proのバッテリー持ちは「3時間33分」。
ノイズキャンセリングが「オフ」の状態では?
ノイズキャンセリングを使用せずに、音量は同じ条件で30分ごとにバッテリー残量がどのように減っていくか確認していきます。
ノイズキャンセリングをオフにして測定開始。
7時48分にスタート。
1時間後、バッテリー83%。
2時間後、バッテリー64%。
3時間後、バッテリー42%。
3時間51分後、バッテリー0%でAirPods Proが切断。
ノイズキャンセリングがオフの場合、AirPods Proのバッテリー持ちは「3時間51分」。
ノイズキャンセリングをオフにすれば、約20分ほど長く使えることが分かりました。
ノイズキャンセリングのみの状態では?
ノイズキャンセリングを「オン」にした状態で、音楽を一切流さずにバッテリー残量がどのように減っていくかを確認していきます。
9時5分にスタート。
1時間後、バッテリー84%。
2時間後、バッテリー65%。
3時間後、バッテリー43%。
3時間51分後、バッテリー0%でAirPods Proが切断。
ノイズキャンセリングのみの場合、AirPods Proのバッテリー持ちは「3時間51分」。
ノイズキャンセリングをオンの状態で音楽を再生するのと比較すると、音楽を再生しなければ20分程度長持ちすることが分かりました。
バッテリーケースのバッテリー持ち

次は、イヤホン本体とバッテリーケースのバッテリー残量が100%の状態から、バッテリーケースが0%になるまでの時間を確認していきます。
イヤホン本体を1回分充電したら、バッテリーケースの残量(%)はどれくらい?

イヤホン本体が0%の状態から100%まで充電したら、バッテリーケースは「84%」でした。
AirPods Proはバッテリーケース込みで何時間使える?

イヤホン本体とバッテリーケースが0%になるまで、イヤホン本体をバッテリーケースで充電しながら使い続けて、何時間使えるのかを確認。
結果はケース込みで、「17時間42分」使うことができました。
【結果】AirPods Proを2年以上使っての「バッテリー持ち」は?
AirPods Proを2年以上使ってきて、「バッテリー持ち」はどうなっていたのかをまとめると、
3時間33分(バッテリーケース込み:17時間42分)
✔︎ ノイズキャンセリングオフの場合
3時間51分
このように、新品時と比べると、約1時間ほど少なくなっていることが分かりました。
また、バッテリーケース込みでは、約6時間ほど少なくなっていることが分かりました。
また、音楽を再生せずに「ノイズキャンセリングのみ」の使用では3時間51分と、「ノイズキャンセリングをオンで音楽を再生」した時間よりも、約20分長持ちすることも分かりました。
「充電時間」を検証
次は、イヤホン本体とバッテリーケースそれぞれの充電時間を検証していきます。
イヤホン本体の充電時間

まずは、イヤホン本体のバッテリー残量が0%の状態から、100%まで充電される時間を確認していきます。
0%の状態から、100%に充電するまでの時間は?
16時45分にスタート。
30分後、バッテリー72%。
40分後、バッテリー83%。
50分後、バッテリー100%まで充電完了。
AirPods Proのイヤホン本体は、「50分」で100%まで充電できる。
5分の充電でどれくらい使える?
Apple公式のホームページでは、「5分の充電で1時間使える」ということが記載されていますが、実際に2年以上使ったAirPods Proが「5分の充電でどれくらいの時間使えるのか?」を検証していきます。
AirPods Proを5分間充電すると、32%まで充電されたので、この状態から「どれくらいの時間使えるのか?」を確認していきます。
15時13分にスタート。
1時間後、バッテリー16%。
1時間20分後、バッテリー5%。
1時間32分後、バッテリー0%でAirPods Proが切断。
AirPods Proのイヤホン本体は、5分の充電で約「1時間30分」使える。
これに関しては、公式の記載よりも30分長く使うことができ、しかも全く劣化していなかったので驚きです。
バッテリーケースの充電時間

次に、イヤホン本体とバッテリーケースが0%の状態から、100%に充電されるまでの時間を確認していきます。
バッテリーケースが0%の状態から、100%に充電されるまでの時間は?

バッテリーケースが100%に充電されるまでの時間は約「1時間50分」。
【結果】AirPods Proを2年以上使っての「充電時間」は?
AirPods Proを2年以上使ってきて、「充電時間」に変化があったのかをまとめると、
・「50分」で100%まで充電。
・5分の充電で32%まで充電され、「1時間30分」使える。
✔︎ バッテリーケース
・「1時間50分」で100%まで充電。
このように、新品時と比べても充電時間に大きな変化はありませんでした。
また、5分の充電で「1時間30分」と、公式の新品時の使用時間と比べて30分も長く使うことができたので驚きました。
バッテリー持ちをよくする方法
上記の結果と、追加の検証結果からバッテリー持ちをよくするには、
・外音取り込みモードをオフにする
・音量を下げる
これらを活用すると、バッテリー持ちを約30分以内の範囲でよくすることができます。
検証した結果から、バッテリー持ちをよくしても30分程度なので、少しでも伸ばさないといけない時以外は通常使用で問題ないと思いました。
なぜかというと、5分の充電で1時間30分使用できるからです。
ですので、5分程度の短い充電時間を確保できるのであれば、バッテリー持ちに関しては全く問題ないと感じました。
「AirPods Proのバッテリー交換は必要?」バッテリー交換方法と金額

結論、AirPods Proを2年以上使ってみてバッテリーの交換は必要か?と聞かれれば全く必要ないと感じました。
なぜかというと、たった5分の充電で約1時間30分使えるようになるからです。
2年以上ほぼ毎日使用したら、バッテリー持ちが約1時間ほど劣化し、トータルでも3時間30分程度しか使用できなくなっていましたが、5分の充電時間を確保できるのであれば全く問題ないと思います。
スマホと違って、使わない時はバッテリーケースにしまっておくので問題ないと思いませんか?
イヤホンを使わない時は、常にフル充電されているようなものですよね。
また、バッテリーケースのバッテリーも約6時間劣化していましたが、イヤホンを使用しながら充電することも可能ですし、約18時間も使えれば十分かと思います。
私自身は2年以上使った今でも、まだまだ使う予定ですし、現状バッテリー持ちに関して全く不満はありません。
ですが、
✔︎ 5分の充電時間も確保できない
こういった場合であれば、バッテリー交換は必要だと感じます。
ですので、バッテリーの交換方法や金額がどれくらいかかるのか?をこれから紹介していきますね。
バッテリーの交換方法は?
AirPods Proのバッテリー交換方法は、「持ち込み修理」と「配送修理」の2つの方法から選択できます。
バッテリーの交換方法
Apple Storeの店舗、もしくはAppleの正規サービスプロバイダにAirPods Proを持ち込むことでバッテリー交換の依頼ができます。
・配送修理
Appleサポートセンターに電話することで、配送修理の手続きをすることができ、Apple指定の配送業者が自宅に受け取りに来て、配送してもらうといった流れになります。
上記の2通りの方法から、好きな方法を選択してAirPods Proのバッテリー交換を行うことができます。
バッテリーの交換料金
AirPods Proのバッテリーの交換料金は、
5,940円
・バッテリーケース
5,940円
となっていて、全て交換してもらうと合計で、17,820円かかることになります。
バッテリー持ちの検証結果から、交換するとしてもイヤホン本体だけで十分だと感じますが、それでも11,880円とかなり高いですよね?
ですが、「AppleCare+」に加入すれば無償で交換してもらえます。
AppleCare+の契約期間2年以内で、AirPods Proのバッテリー蓄電容量が本来の80%未満まで劣化している場合
AppleCare+とは?
基本的にApple製品を購入すれば、無料の「AppleCare」がついてきます。
AppleCareでは、
・90日間の無償サポート
これらがついてきます。
「AppleCare +(プラス)」とは、3,740円を追加で支払うことで、
・2年間の無償サポート
にアップグレードできるといったサービスです。
「2年間のハードウェア製品限定保証」には、ハードウェア・バッテリーの修理・交換サービスがついていて、これにより上記の条件に満たすのであれば、無償でバッテリーを交換してもらえます。
ですので、
・2年以上、3年、4年と長い期間使うことを決めている
こういった場合は、「AppleCare+」に加入して3,740円払っておくのがオススメです。
「AppleCare+」に加入したら、3,740円支払った分が損にならないよう、2年の期限が切れる前に必ずバッテリー交換を行いましょう。
AirPods Proの充電スピードを上げる方法を紹介

イヤホンをこれから長時間使う予定だから、できる限り早く100%まで充電しておきたいというような時もありますよね?
このような時に、AirPods Proの充電スピードを上げる方法がありますのでこれから紹介しますね。
AirPods Proの充電スピードを上げる方法

②AirPods Proの「iマーク」をタップ
③「バッテリー充電の最適化」をオフに
こうすることで、AirPods Proの充電スピードを上げることができます。
ですが、急いで充電したい時以外は基本的に「バッテリーの最適化」はオンにしておくことがオススメです。
なぜオンに?「バッテリー充電の最適化」とは?
なぜかというと、「バッテリー充電の最適化」がオンになっていることで、バッテリーの寿命を伸ばすことができるからです。
もう少し詳しく説明すると…
そこから、次にユーザーが使いそうな時間に合わせて100%の充電を再開するといった機能。
つまり、「バッテリー充電の最適化」はバッテリーの劣化軽減機能ということです。
ですので、基本はオンにしておき、急いで満充電したい時にオフにしましょう。
また、AirPods Proをケースにしまった際に少し待つことで、このような表示が出ることがあります。
この表示が、これから「バッテリー充電の最適化」をするよ!といった表示になるので、急いで充電したい時は「明日までオフにする」をタップすることで、充電スピードを上げることができます。
【まとめ】AirPods Proのバッテリー持ちは十分?

AirPods Proの公式のバッテリー持ちは以下の通り。
・イヤホン本体は「最大4時間30分」使える
・5分の充電で「約1時間」使える
それに対して、AirPods Proを2年以上ほぼ毎日使っての、バッテリー持ちや充電時間の検証結果は以下の通り。
・イヤホン本体は「約3時間30分」使える
・5分の充電で「約1時間30分」使える
このように、2年以上ほぼ毎日使用するとバッテリー持ちはかなり劣化していましたが、充電時間には変化はなく、むしろ公式のスペックより30分も長く使うことができました。
たった5分の充電で、1時間30分使うことができるので、5分の充電時間を確保できるのであれば、バッテリー持ちは十分と言えるのではないでしょうか?
ですが、
✔︎ 5分の充電時間を確保できない
✔︎ 2年以上、3年、4年と長い期間使うことを決めている
こういった場合は、3,740円支払って「AppleCare+」に加入しておくのがオススメです。
条件を満たした2年以内であれば、無償でバッテリー交換をしてもらえるので、「AppleCare+」なしでバッテリー交換をしてもらうより確実にお得です。
AirPods Pro単体のバッテリー持ちは、同価格帯のワイヤレスイヤホンと比較していいとは言えません。
ですがスマホと違って、ワイヤレスイヤホンは使わない時、バッテリーケースにしまいますよね?
たった5分しまっておくだけで、1時間30分使うことができるので結果十分です。
AirPods Proは、ずっと使っていたくなるような魅力がたくさん詰まった完全ワイヤレスイヤホンです。
AirPods Proの魅力(メリット)を紹介している記事も、よければあわせてご覧ください。
完成度の高い完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」を一度体験してみませんか?